「もうかる農業」のモデルに 廃棄減、6次化で収益増 市貝の岩村さん

生産したコメや野菜を使って加工食品を開発、販売している岩村さん

 【市貝】田野辺、農業岩村雄也(いわむらゆうや)さん(51)が、自宅で生産するコメや野菜を原料に委託加工した菓子や調味料などの製品を販売している。一部は既に、道の駅やコンビニに並ぶ人気商品だ。規格に合わず廃棄されてしまう野菜を生かした持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みも意識し、「もうかる農業のモデルの一つに」と、新規就農者らにノウハウを伝える意欲も見せている。

 まず米菓の「揚げ餅」2種を昨年9月に発売。栽培した減農薬もち米の加工を茨城県内の業者に委託し、袋やラベルを工夫して高級感と生産者の顔が見える安心感のある商品に仕立てた。80グラムの食べきりサイズで、350円ほどと手頃な価格で販売している。

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