巨人・亀井と阪神・中田の引退で残る現役選手はわずか 「岐路」を迎えた1982年世代

サプライズで亀井(中央)に花束を贈呈した原監督と阿部1軍コーチ【写真:編集部】

巨人・中島は1軍で奮闘、内川は新天地・ヤクルトで9月16日に登録抹消

巨人・亀井善行外野手が今季限りでの現役引退を発表した。上宮太子高(大阪)、中大を経て2004年ドラフト4巡目で指名され、巨人一筋17年間の現役生活を終える。亀井と同学年に当たる1982年度生まれの選手は今季12球団で7選手がプレーした。彼らの現在地を検証する(成績は全て10月20日終了時点)。

巨人・中島宏之内野手は1982年7月31日生まれ。伊丹北高から2000年ドラフト5位で西武に入団し、最高出塁率2度、最多安打のタイトルを1度手にした。アスレチックス傘下(メジャー出場機会なし)、オリックスを経て2019年に巨人に加入。昨季は100試合出場、今季も79試合で打率.268(179打数48安打)、6本塁打、26打点の成績を残している。NPB通算安打は1898本に達している。

ヤクルト・内川聖一内野手は1982年8月4日生まれ。大分工から2000年ドラフト1位で横浜(DeNA)に入団し、2008年に打率.378で首位打者を獲得した。2011年にソフトバンクにFA移籍し、同年にも首位打者に。2018年に通算2000安打を達成するなど長く主軸打者として活躍したが、出場機会がなかった昨年オフに退団し、ヤクルトに加入した。今季は主に代打として起用されて38試合、打率.208(53打数11安打)、0本塁打、2打点。9月16日に出場選手登録を抹消された。

阪神・中田賢一投手は1982年5月11日生まれ。八幡高(福岡)、北九州市立大を経て2004年ドラフト2巡目で中日に入団すると1年目に8勝、3年目の2007年にキャリアハイの14勝を挙げるなど活躍した。2014年にソフトバンクへFA移籍、同年に11勝を挙げてリーグ優勝に貢献した。2019年オフに無償トレードで阪神へ。昨年3試合で0勝2敗、今季は1度も1軍登板機会がなく、9月28日に現役引退を発表した。NPB通算297試合、100勝79敗1セーブ、防御率3.75。

楽天・藤田は戦力外に、オリックス・比嘉が31試合登板の活躍

西武・内海哲也投手は1982年4月29日生まれ。敦賀気比高3年時の2000年ドラフト会議でオリックスに1位指名されるも入団拒否、東京ガスを経て2003年ドラフト自由枠で巨人に入団した。巨人では7度2桁勝利をマークし、最多勝利を2度手にした。2018年オフ、巨人にFA加入した炭谷銀仁朗捕手(現楽天)の人的補償で西武へ移籍。2019年は登板機会がなく、昨季は4試合1勝2敗、今季は2試合で1勝0敗、防御率7.71となっている。

楽天・藤田一也内野手は1982年7月3日生まれ。鳴門一高(現鳴門渦潮高)、近大を経て2004年ドラフト4巡目で横浜(現DeNA)に入団し、2012年途中に交換トレードで楽天に移籍した。翌2013年は二塁手部門でベストナインとゴールデングラブ賞を受賞、リーグ優勝と日本一に貢献した。近年は出場機会が減少し、今季は1度も1軍出場がなく、10月4日に戦力外通告された。NPB通算1407試合出場、打率.268(3804打数1019安打)、24本塁打、322打点。

オリックス・比嘉幹貴投手は1982年12月7日生まれ。コザ高(沖縄)、国際武道大、日立製作所を経て2009年ドラフト2位で入団した。2014年に自己最多の62試合に登板。その後は右肩痛の影響で登板機会を減らしたが、2018年から再び登板を増やし、今季は31試合、1勝0敗10ホールド、防御率1.80と奮闘している。(Full-Count編集部)

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