ドジャースにさらなる故障者 救援右腕・ケリーが今季絶望に

マックス・マンシーとクレイトン・カーショウに加え、ジャスティン・ターナーまで離脱するなか、ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦を制してワールドシリーズ連覇への望みをつないだドジャースだが、さらなる故障者が発生した。オープナーとして先発するも1イニングを投げ切れずにマウンドを降りたジョー・ケリーについて、デーブ・ロバーツ監督は試合後に「ポストシーズンの残り試合を欠場する可能性が高い」とコメント。敵地アトランタでの第6戦を迎える前にロースターの変更が行われることになりそうだ。

中継ぎ右腕のケリーは、今年のレギュラーシーズン中に1度もなかった先発のマウンドに上がったが、一死後にオジー・オルビーズにヒットを許し、続くフレディ・フリーマンには先制の2ラン本塁打を被弾。二死後、アダム・デュバルをカウント1-2と追い込んでからの4球目、チェンジアップを投げたあとに右上腕二頭筋の張りを訴え、トレーナーに付き添われて降板した。球数は28球だった。

ケリーは今年のレギュラーシーズンで48試合に登板して44イニングを投げ、2勝0敗2セーブ、13ホールド、防御率2.86、50奪三振をマーク。勝ちパターンの継投の一角を担うことも多く、ブルペンの貴重な戦力だっただけに、ドジャースにとっては痛手となる。

なお、ブルペンゲームで第5戦に臨んだドジャースは、2番手以降の6投手が合計8回1/3を被安打3、奪三振9、与四球0、失点0に抑える見事なピッチングを披露。特に2番手エバン・フィリップスはケリーの緊急降板による登板だったにもかかわらず、打者4人をパーフェクトに抑え、4番手ブルスダル・グラテロルもわずか14球で2回パーフェクトの快投を見せた。

第6戦は中5日でマックス・シャーザー、第6戦に勝てば第7戦は中4日でウォーカー・ビューラーの先発が有力。故障者が続出しているドジャースだが、2年連続で1勝3敗からの逆転劇を成し遂げることができるか注目だ。

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