なぜ?広島市中心部の川で海の生きもの【地球派宣言】

広島市内の旧太田川。
この市街地の川で見慣れない生き物の姿を発見しました。

広島市の中心部を流れる旧太田川 (C)HOME

川で泳ぐこの生きものは? (C)HOME

なんとエイです!
他の魚に交じってゆらゆらと小さなエイが泳いでいるではありませんか。
大きさは20~30㎝ほど。子どもでしょうか?

撮影した映像をマリホ水族館の飼育員、河内航平さんに見てもらうと「これはアカエイですね。」
「全国的に分布していて、瀬戸内海にも多く生息しています。一般的に思い浮かべる形のエイですね」とのこと。

マリホ水族館 飼育員 河内さん (C)HOME

では、なぜ海の生き物が川で泳いでいたのでしょうか?

河内さんによると、エイはたまに川に遡上することがあり、満潮により海の水が川に入ったときに一緒にエイが上がってきたのではないかということです。

アカエイ(提供:マリホ水族館) (C)HOME

アカエイは夏になると産卵のために浅瀬にやってくることもあるので、意外と海に近い川で見られることも多いようです。

ただ、アカエイは尻尾の先に毒針を持っていて、刺されると命を落とすケースも。
愛らしさの反面、恐ろしい一面を持つアカエイ。

産卵で浅瀬にやってくることも (C)HOME

海水浴や潮干狩りの最中に刺されることもあるのだそう。
しかし、見かけても、こちらから近づいていかなければエイから攻撃してくることはありません。
ただ、川で釣れることもあるので、アカエイの毒針には十分注意してください。

見かけてもそっとしておきましょう (C)HOME

川で見かけたエイの姿。
日常の中でも注意深く見ていると、生き物についての面白い発見があるかもしれませんね。

広島ホームテレビ『5up!
地球派宣言コーナー(2021年10月20日放送)

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