石原伸晃氏大マジの“ステルス選挙戦” 石原軍団の助けなく、共闘野党から狙い撃ち

山本太郎氏(左)と吉田はるみ氏(東スポWeb)

31日投開票の衆院選で、東京8区が激戦となっている。野党統一候補をめぐって混乱のあった同区だが、22日にれいわ新選組の山本太郎代表と立憲民主党の吉田はるみ候補が合同演説し、和解ムードを演出した。一方、その2人からターゲットにされている自民党の石原伸晃元幹事長は、ステルス作戦でマジモードの選挙戦をしている。

公示直前、山本氏が野党統一候補として同区からの出馬を表明したことで吉田氏の支援者らが反発。山本氏が矛を収める形で収束となったが、結束して野党共闘できるか、不安視されていた。

そんな不安を吹き飛ばすかのように22日、両者は並んで演説。「衆議院でお会いしましょう」と国会での再会を約束するなど、和解ムードに包まれた。吉田氏が「しこりはない」と言えば、山本氏も「災い転じて…ですね」と、むしろ結束力が高まったと話した。

一方、野党共闘のターゲットになっているのが石原氏だ。石原陣営は演説日程を公開しない〝ステルス〟で臨んでいる。吉田陣営関係者は「石原氏には組織力がありますから、その組織固めに全力を尽くしているのでしょう。山本氏との一件がいい形にまとまったとはいえ、強力すぎる相手です」と気を引き締める。

石原氏は人を集める大規模な演説よりも、細かく回るスポット演説に力を入れているという。地元関係者は「地元民向けの飲食店の前にある小さな駐車場で、20人ほどを前に石原氏が演説していました。こんなところにまで来るんだと驚きました」と明かした。

石原氏の選挙と言えば、故渡哲也さんや舘ひろし、神田正輝ら石原軍団が応援に駆けつけるのが恒例になっていたが、陣営関係者によると、今回は石原軍団の応援は予定されていないという。それだけにこれまで以上のマジモードになっているというわけだ。

同区ではほかに日本維新の会から笠谷圭司候補(41)が出馬している。

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