巨人・大竹寛&阪神・岩田稔が現役引退、西武・栗山巧は2000安打…1983年世代の現在地

オリックス・平野佳寿、西武・栗山巧、中村剛也【写真:荒川祐史】

オリ平野佳は29セーブ、西武・栗山&中村は規定打席クリア

巨人・大竹寛投手が今季限りでの現役引退を発表した。浦和学院高から2001年ドラフト1巡目で広島に入団し、2014年に巨人にFA移籍。今季はここまで3試合に登板、通算では375試合102勝101敗17セーブ、防御率3.77の成績を残した。1983年度生まれの選手は今季12球団で8選手がプレーした。彼らの現在地を検証する(成績は全て10月22日終了時点)。

オリックス・平野佳寿投手は鳥羽高-京産大を経て2005年大学生・社会人ドラフト希望枠で入団し、2011年に最優秀中継ぎ、2014年に最多セーブのタイトルを獲得した。2018年にダイヤモンドバックスへFA移籍し、昨年はマリナーズでプレー。メジャー3年間で150試合、9勝9敗8セーブ、防御率3.69を記録した。オリックスに復帰した今季は46試合1勝3敗29セーブ、防御率2.30の成績を残し上位躍進の原動力となっている。

西武・栗山巧外野手は育英高から2001年ドラフト4巡目で入団。2008年に最多安打のタイトルを獲得し、ベストナイン4度(08、10、11年=外野手、20年=指名打者)、ゴールデングラブ賞を1度(10年)受賞している。今季は9月4日の楽天戦で史上54人目、ライオンズ生え抜き選手では初の通算2000安打を達成。シーズンでも117試合、打率.251、97安打、4本塁打をマークしている。

現役選手最多の通算442本塁打を放っている西武・中村剛也内野手は大阪桐蔭高から2001年ドラフト2巡目で入団。本塁打王6度(08、09、11、12、14、15年)、打点王4度(09、11、15、19年)、ベストナイン7度と輝かしい実績を誇る。今季も123試合出場で打率.284、122安打、18本塁打、74打点と結果を残している。

ソフトバンク・川島慶三(左)と松田宣浩【写真:荒川祐史、藤浦一都】

鷹・松田は通算1810安打、川島は左キラーとして存在感

ソフトバンク・松田宣浩内野手は中京高(岐阜)-亜大を経て2005年大学生・社会人ドラフト希望枠で入団。中村に次いで現役選手2位の301本塁打を放ち、ゴールデングラブ賞8度、ベストナインを1度受賞している。今季も114試合、打率.233、82安打、14本塁打、47打点をマークしている。通算安打は1810本。

同僚の川島慶三内野手は佐世保実-九州国際大を経て2005年大学生・社会人ドラフト3巡目で日本ハムに入団。2008年にヤクルトへ移籍、2014年途中に再びトレードでソフトバンクに加入した。左キラーとして長く活躍し、今季は56試合、打率.239、26安打、2本塁打。

日本ハム・金子弌大投手は長野商-トヨタ自動車を経て2004年ドラフト自由枠でオリックスへ。2010、2014年に最多勝。特に2014年は最優秀防御率、最多奪三振のタイトルも手にし、沢村賞とシーズンMVPを受賞した。2018年オフに自由契約となり、日本ハムへ。今季は8試合登板0勝4敗、防御率6.21。

阪神・岩田稔投手は大阪桐蔭高-関大を経て2005年大学生・社会人ドラフト希望枠で入団。1型糖尿病を抱えながら16年間プレーし、9月30日に今季限りでの現役引退が発表された。通算200試合に登板して60勝82敗、防御率3.38。2009年には日本代表としてWBCに出場、日本の優勝に貢献した。(Full-Count編集部)

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