<コリア・ニュース・コラム> 朝鮮関連「フェイクニュース」のつくり方 その手法を暴露した連載記事

民衆を騙す「フェイクニュース」 「恐喝ニュース」を「打破」するのを目的に設立された「ニュース打破」(http://newstapa.org)というサイトがある。

歪曲された歴史、権力の犯罪など、社会的に重大な意味を持つ様々な問題の真相を綿密に調査して映画や書籍などの形式でも公表してきた。近年、公開・出版された 「共犯者たち」、「目撃者」、「告白」、「族閥 – 二つの新聞(朝鮮日報と東亜日報)の話」、「親日と忘却」などがある。

 最近の連載で注目されるのは、7月から始まった対北朝鮮情報の出所を追跡する 「北朝鮮ニュース解剖」だ。

「ニュース打破」のロゴマーク

 南メディアの「北関連誤報」の歴史は、世界のメディア史でも突出しており、すべての対北情報の「ソース(出所)」と手法を徹底的に暴くときがきたという認識から始まった企画だ。

 22の報道機関の対北関連記事1年分、8万件を厳密に調査分析した結果が公表されている。

 例えば、朝鮮半島情勢の主要な局面にCSIS(米戦略国際問題研究所)がでたらめな「レポート」を通じて南北、朝米首脳会談にブレーキをかけてきた事実、「対北ビラ禁止法」に言いがかりをつけて文在寅大統領を非難する極右勢力、米国の強硬派や日本の極右ジャーナリストなどが「朝鮮問題専門家」として活動した現実、朝鮮の「国内事情」に関するミスリード、体制批判の中心的役割を担っている米国の対外心戦メディアVOA (ボイスオブアメリカ)、RFA(自由アジア放送)を南のメディアが最も多く引用してきた事実、正体不明の匿名ソース、「〇〇問題に詳しい専門家」などを引用する手法が限度を超えているという事実が指摘されている。

日本の北朝鮮報道の実態はこれよりもはるかに深刻だという。

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