ALCSのMVPはアストロズ・アルバレス ベイカー監督は両リーグで優勝

アストロズが4勝2敗でレッドソックスを破り、2017年と2019年に続いて直近5年間で3度目のリーグ優勝を達成したア・リーグのリーグ優勝決定シリーズ。そのMVPには全6試合で安打を放つなど、打率.522(23打数12安打)、3二塁打、1三塁打、1本塁打、6打点、出塁率.538、長打率.870、OPS1.408という素晴らしい活躍を見せたヨーダン・アルバレスが選出された。第6戦では長打3本を含む4安打の活躍。8回裏の第4打席では本拠地ミニッツメイド・パークにアストロズファンからの「MVPコール」が鳴り響いた。

第1戦で先制の犠飛を放つなど、最初の3試合でいずれも1安打を記録したアルバレスだが、本領を発揮したのは第4戦以降だった。第4戦は9回表のビッグイニングのなかで放ったタイムリーを含む4打数2安打1打点を記録し、第5戦は2回表の先制ソロ本塁打と6回表の貴重な追加点となる2点タイムリー二塁打を含む5打数3安打3打点の活躍。そして、リーグ優勝を決めた第6戦では1回裏に先制のタイムリー二塁打、6回裏に貴重な追加点につながる三塁打を放つなど、長打3本を含む4打数4安打1打点の大暴れを見せた。

なお、アストロズのダスティ・ベイカー監督は、ジャイアンツ時代の2002年にもリーグ優勝を経験しており、両リーグでのリーグ優勝を達成。過去にはトニー・ラルーサ(現ホワイトソックス監督)、ジョー・マカーシー、ジョー・マドン(現エンゼルス監督)、アル・ダーク、スパーキー・アンダーソン、ディック・ウィリアムス、ジム・リーランド、ヨギ・ベラの8人しか達成しておらず、史上9人目の快挙となった。監督通算1987勝は、ワールドシリーズ制覇の経験がない監督としては史上最多となっており、72歳にして自身初となる世界一を目指す。

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