総資産48兆円のサウジアラビア公共投資基金(PIF)などが支援する共同事業体によって買収されたイングランド・ニューカッスルが異例の声明を発表した。英メディア「Chronicle・Live」が伝えている。
同メディアによると、新オーナーを歓迎するファンがアラブスタイルの服装をすることに、クラブ側は公式インスタグラムを更新し「着用しないように求めている」という。スタジアムはもちろん、市内のパブなどでも中東の伝統的なファッションするファンが急増しており「文化の盗用とみなされる可能性もある」と指摘した。
クラブは声明で「最近、多くのサポーターが伝統的な中東に関連するヘッドカバーとローブを着てセントジェームズパーク(本拠地スタジアム)に入場し、公共投資基金(PIF)、PCPキャピタルパートナーズ、RB Sports&Mediaによるクラブの買収を祝福しました」と現状を説明した。
その上で「新しいオーナーグループの誰も、このように祝うことを選んだファンの服装に決して腹を立てていません」とし「しかし、このような服装は文化的に不適切であり、他人に不快感を与えるリスクがある可能性が残っています。自分たちの文化や宗教の規範であるものを身につけることが奨励されています」としている。
ニューカッスルは近日中にも新監督を発表するとみられており、再びファンらが熱狂するのは確実だが、試合を含めてサポーターのファッションも注目されそうだ。