引退・亀井が結束強めた! 巨人が燕に完勝でCS進出決定

巨人・亀井は菅野にねぎらわれ打席に立った(東スポWeb)

ベテランの存在がチームを結束させた。巨人が23日のヤクルト戦(東京ドーム)に11―1で勝利し、今季の順位を3位で確定。同時にCS出場を決めた。

試合終了後には今季限りでの現役引退を発表した亀井善行外野手(39)の引退セレモニーが実施されるといたこともあり、ナインにとってこの日は絶対に負けられない一戦だった。CS進出への王手もかかっているチーム状況からも、俄然、力が入った。

初回から打線が奮起した。両チーム無得点で迎えた初回無死一、二塁の場面で丸が打席を迎えると、相手先発・石川の投じた5球目、110キロのチェンジアップを完ぺきに捉え、打球は右翼スタンドへ一直線。

「打ったのはチェンジアップです。なんとか先制したかったので良かったです! 亀井さんありがとう!!!」と、先輩に捧げる一発がチームに大きな先制点をもたらした。

火が付いた打線はその後に打者一巡の猛攻を見せると、この回計4得点で石川をKO。絶好のスタートを切った。

投げてはエース菅野が5回を投げて1失点と試合を作れば、ブルペン待機となっていた今季11勝の勝ち頭・高橋が2番手として6回のマウンドへ。2020年11月14日のDeNA戦(横浜)以来となる救援登板ともなったが、1回を投げて無失点に抑える好投を見せた。ベンチでは亀井が満面の笑みで若き左腕を迎え入れ、健闘をたたえていた。

その後も打線の勢いは止まず、丸のこの日2発目となる23号ソロなどからリードを拡大。投手陣も無失点リレーで繋ぎ、首位・ヤクルト相手に完勝した。

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