NLCSのMVPはブレーブス・ロサリオ 6試合で14安打の大暴れ

ブレーブスが4勝2敗で昨季王者のドジャースを破り、1999年以来22年ぶり10度目のリーグ優勝を決めたナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズ。そのMVPには第6戦で決勝の3ラン本塁打を放つなど、打率.560(25打数14安打)、1二塁打、1三塁打、3本塁打、9打点、出塁率.607、長打率1.040、OPS1.647の大活躍を見せたエディ・ロサリオ(ブレーブス)が選出された。ポストシーズンの1シリーズでの14安打は、松井秀喜らと並ぶメジャータイ記録となった。

ポストシーズンの1シリーズで14安打を放った選手は、過去にアルバート・プーホルス(2004年NLCS・当時カージナルス)、松井秀喜(2004年ALCS・当時ヤンキース)、ケビン・ユーキリス(2007年ALCS・当時レッドソックス)、マルコ・スクータロ(2012年NLCS・当時ジャイアンツ)の4人だけ。ロサリオは史上5人目の快挙となり、プーホルス、スクータロと同様にシリーズのMVPに選出された。

ロサリオはリーグ優勝決定シリーズの全6試合で安打を放ち、第2戦と第4戦では4安打の活躍。ポストシーズンの1シリーズで1試合4安打を2度記録するのは史上2人目だが、3試合で2度は史上初の快挙だった。特に第4戦では最初の3打席で本塁打、三塁打、単打を放ち、サイクル安打にリーチ。最後の打席で二塁打ではなくダメ押しの一発を放ち、「サイクル超え」の大暴れとなった。

リーグ優勝を決めた第6戦では、1対1の同点に追いつかれた直後の4回裏に勝ち越しの3ラン本塁打。この一発が決勝打となってブレーブスは4対2でドジャースに勝利し、ワールドシリーズ進出が決定した。1995年以来26年ぶりとなる世界一を目指してア・リーグ王者のアストロズと対戦する。

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