【競泳】萩野公介が現役引退を表明 東京五輪が最後になると決めていた

引退会見を行った萩野公介(東スポWeb)

2016年リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(27=ブリヂストン)が24日、都内で会見を行い、現役引退を表明した。

栃木・作新学院高3年時に出場した12年ロンドン五輪400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得すると、16年リオ五輪では、金、銀、銅メダルとコンプリートを達成。16年9月の右肘手術以降は思うような結果を残すことができなかったものの、今夏の東京五輪は200メートル個人メドレーで6位入賞を果たした。

今回の引退は東京五輪前に決断したという。「この大会が最後になると自分の中で決めてトレーニングをして、大会に臨みました」。3大会連続のメダルとはならなかったが、準決勝のレース後には様々な思いが込み上げ、涙があふれた。「実力的には準決勝で落ちてもおかしくなかったので、心の底からうれしいと思ったのは、幼少期の頃以来だったかもしれない」と振り返った。

今後については、大学院のスポーツ関係の学部を受験予定。来年5月の世界選手権にもリポーターなどの形で携わる予定だが、指導者への転身については「向いていない」と否定した。

「いろんなことにチャレンジして、第2の人生を頑張っていきたい」と決意を述べた天才スイマーの新たな旅路が幕を開ける。

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