スピードスケート平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(相沢病院)にとって、確かな手応えをつかんだ3日間になったようだ。
全日本距離別選手権最終日(24日、長野・エムウェーブ)の女子1500メートルに出場した小平は、1分55秒90で2位に入った。「前半からすごく落ち着いた中でいいラップを刻むことができた。どこでリズムを上げていくのかっていうのを自分の中で試すことができたので、すごく滑っていて楽しいなと思えるレースだった」と笑みを浮かべた。
今大会は本命種目の500メートルで昨季の自己ベストを上回る37秒58をマークして優勝を果たすと、1000メートルも2位に食い込んだ。「まだまだ向上させていけそうだなっていう感覚だった。1500メートルという距離で自分の伸びしろを感じることができたので、まだまだいけるんだなって感じた。滑りにまとまりが出てきた。今までは体の部分部分がそれぞれ違ったパーツだったのが、それがうまく1つにまとまってきた」と収穫を口にした。
今後はW杯で2シーズンぶりに世界の強者と相まみえる。「体調管理をしっかりとしながら、一戦一戦において、二度と取り戻すことのできない一瞬を自分の手でつかみ取りたい」。五輪連覇へ、順調なスタートを切った。