「真っ黒焦げ」がヒントに インパクト抜群、黒ハムカツ発売 宇都宮の大山食肉

大山食肉が販売を始めた黒ハムカツ

 栃木県宇都宮市宝木本町の食肉卸「大山食肉」はこのほど、真っ黒い衣の「黒ハムカツ」(冷凍)を商品化し、同社工場で事前予約制による直売を始めた。

 同社の取締役部長の渡辺泰行(わたなべやすゆき)さん(37)がハムカツを改良して新商品を作ろうとしたところ、油の温度を上げ過ぎて真っ黒に焦がしてしまったことがヒントになった。焦げたハムカツは食べられる代物ではなかったが、ビジュアルのインパクトは抜群。商品化できればヒットにつながると試行錯誤を重ねた。

 その結果、衣のパン粉に竹炭を入れることを思いついた。パン店に黒い食パンを特注し、工場で砕いて粉にしてまぶした。ビジュアルに負けないよう、8ミリの分厚い黒豚を使ったハムを使用。竹炭効果で肉のうま味が増し、後味も残るおいしいハムカツになった。

 渡辺さんは「インスタ映え間違いなし。カツやメンチバージョンも展開する予定です」と話した。1枚235円(販売は2枚から)。(問)同社028.666.1129。

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