<コリア・ニュース・コラム>リサイクル発表会に「ダメ出し」 労働新聞に批判記事掲載

コロナ禍の中、朝鮮でオンラインによる全国規模の科学技術発表会が盛んだ。8月中旬頃から化粧品、建設、情報、電力、畜産、溶接などをテーマに行われた

注目されたのはリサイクル技術経験発表会(9月27日〜10月1日)。朝鮮中央通信によると、リサイクルの成果と経験を広く普及、一般化することが目的で、国家科学院や大学、企業や工場など70余りの機関が参加した。

リサイクル技術で生産された製品(C)朝鮮新報

 他の発表会では「優秀な論文」「価値ある提案」が発表されたと報じられるのが常だが、リサイクル発表会の報道に「優秀」などの文字はなかった。

 その答えが労働新聞19日付の総括記事に載っていた。「提出された提案を見ると現実的な意義がとくにない」「ある機関では、良い経験を持ちながらも発表会への参加に積極的な態度を見せなかった」と指摘。

 さらに「価値があると評価された提案が多くなかった事実から、現在リサイクル事業が然るべき水準で行われていないことがわかる」と批判を続けた

 朝鮮ではリサイクル事業を、単に不足する資源を臨時的に補うのではなく増産節約の有力な方途の一つと見なし力を入れている。

 メディアは、リサイクル事業で成果を上げている工場、機関の経験を積極的に紹介する一方で、今回のように批判記事も掲載している。

 今後の発展のための批判や教訓の分析は、様々な分野で労働新聞の紙上をにぎわせている。

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