朝鮮半島の南北貫く山脈をニュージーランド人が撮影 写真展「白頭大幹」開催

朝鮮半島の南北を貫く山脈「白頭大幹」を縦走し、その自然美を撮影してきたニュージーランド人写真家、ロジャー・シェパードさんの写真展が19日、全羅北道全州市の橋動美術館で開幕した。

31日までの日程で、33点の写真と絵画6点が展示される。 

白頭大幹とは「白頭山から始まる大きな山脈」の意で、朝中国境に位置する朝鮮最高峰の白頭山に始まって南の全羅南道・全羅北道・慶尚南道にまたがる智異山に至るまで、途切れなく朝鮮半島の背骨をなしている山脈を示す固有名詞のこと。

ロジャーさんは2007年から2017年にかけて南北の山脈を踏破し、白頭大幹を撮影。

15年には南北両政府の後援を受けて平壌とソウルで巡回展を開いたほか、16年には京都でも写真展を開催した。

会期中にはロジャーさんの講演も行われた。

今回の写真展ではそれらの写真とともに、撮影した写真と想像力を融合させてロジャーさんが描いた油彩画やグラフィックアートを展示。

今後、南北で撮影した10種の白頭大幹の風景を、南側の白頭大幹の奥地に壁画で表現するプロジェクトを推進する。このプロジェクトについてロジャーさんは「南北の人たちがイデオロギーを超えて自由に往来できる夢を描けるようにするため」としている。

来場者からは「いつかは私たちも行けるだろう場所に、写真で触れることができてうれしい」「朝鮮半島の平和と統一に寄与したいという真心に感動した」などの感想が寄せられた。

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