サポーターに〝襲撃〟されたバルセロナ・クーマン監督の更迭論さらに加速

レアルとの伝統の一戦に敗れたバルセロナ・クーマン監督は試合後、サポーターから〝襲撃〟された(ロイター)

スペイン1部バルセロナのロナルド・クーマン監督(58)がサポーターに襲撃されて大きな波紋を呼んでいる。

バルセロナは24日に行われた宿敵レアル・マドリードとの伝統の一戦〝クラシコ〟に1―2で敗れ、同戦で4連敗の屈辱を喫した。

今季はリーグ戦で現在9位、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でもE組3位と低迷しており、クーマン監督に対する批判が高まっている。

そうした中、ライバルのRマドリードにまたもや敗れたことでサポーターの不満が爆発。試合後にスタジアムから帰宅するクーマン監督の車を数十人が取り囲んでドアやボンネットを殴る蹴る、さらには暴言を吐くなど〝襲撃〟した。

この事件を受けてバルセロナはクラブ公式ツイッターで緊急声明を発表。「バルセロナは、カンプノウ(本拠地)を離れるときに監督が経験した暴力的で軽蔑的な行為を公に非難します。クラブは、そのような不幸な出来事が二度と起こらないように、安全対策と懲戒措置を取る」と犯行に及んだサポーターを特定して処分する方針を示した。

ただ、サポーターの襲撃事件が示すようにクーマン監督への我慢はクラブ内でも限界に達しつつある。スペインの移籍専門メディア「フィチャージェス」は「クーマンはジョアン・ラポルタ会長の忍耐を使い果たした。クラシコでの敗北後、ラポルタ会長はクーマンの解任を検討し、後任としてシャビとすでに合意に向けて動いている」と報道。更迭論が一気に加速し、レジェンドで現在カタール1部アルサッドの監督を務めるシャビ氏の招へいに舵を切ったとの見方も出ている。

名門で監督の電撃交代劇に発展するのか注目が集まる。

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