木城町民の福祉サービス向上へ 九保大生が調査

オンラインを通じて九州保健福祉大の学生の質問に答える住民ら

 延岡市の九州保健福祉大社会福祉学部の2年生26人が19日、オンラインで木城町の住民に、生活上の課題などについてインタビュー調査をした。福祉サービス向上を目的にした、町との連携事業の一環。学生たちは聞き取った課題の解決に向けたアクションプラン(行動計画)を作成する。
 連携事業は2016年度にスタート。学生たちは町を訪れて聞き取りなどをしてきたが、昨年はコロナ禍で実施できなかった。感染対策のためオンラインとなった調査には、町民生委員児童委員協議会や町老人クラブ連合会のメンバーら27人が協力。町福祉センターに集まった。
 学生と住民側はそれぞれ五つのグループに分かれた。学生たちは「交通の便は」「より住みやすい町にするため何が必要か」と質問。住民は「声が行政に届きやすい」「働く場が少ない」などと答えていた。
 学生たちは12月にプランを発表予定。石黒伊織さん(20)は「学校以外で子どもたちが学んだり、遊んだりする機会が少ないと聞いたので何ができるか考えたい」と話した。

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