【衆院選2021】菅前首相が「お国入り」 2年ぶりも、危機感あらわ「ふるさとの同志がピンチ」

2年ぶりにお国入りし支援を呼び掛ける菅前首相=秋田県能代市内

 菅義偉前首相は25日、故郷の秋田県に2年ぶりに入り、衆院選に立候補した自民党候補を応援した。首相在任中は果たせなかった帰郷。「会う人、会う人からお疲れさまの声がかかる」と感慨を明かす場面もあったが、「ふるさとの同志がピンチ」と危機感あらわに声を枯らした。

 同県は全3選挙区で野党共闘が成立し一騎打ちの構図。与党は東北比例を含め苦戦中で、地元の自民県連などから菅氏へ応援要請があった。実家のある湯沢市で父親らの墓参りをした後、街頭や屋内演説、地元の関係先回りをこなした。

 能代市内では予算委員長として支えてくれた同僚議員を「今度は自分が恩返しをする番」と激励。夕刻の秋田市の駅近くの広場での街頭演説でも「仲間をよろしくお願いします」と頭を下げた。各会場とも満杯で「日本のためにありがとう」など謝意含みの声援が飛んだ。

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