【動画】鯛ノ浦神社 秋の例大祭で上五島神楽奉納

鯛ノ浦神社秋の例大祭で奉納された上五島神楽の折敷舞と獅子舞

 長崎県新上五島町鯛ノ浦郷の鯛ノ浦神社(宮田紀久宮司)の秋の大祭「鯛ノ浦神社例大祭」が21、22の両日あり、みこ姿の子どもら獅子舞が地区内を練り歩く「村回り」などでにぎわった。月夜間に当たる旧暦の9月16、17日に開かれ、大漁や五穀豊穣(ほうじょう)を願う。400年以上の歴史がある行事。
 同神社は鯛ノ浦漁港内の孤島、三角島[みかどしま]にあり、船を使わなければ行くことができない。その距離約150メートル。初日のお下りは、ご神体を船に乗せて海上を渡御。鯛ノ浦公民館にお旅所を設けた。
 氏子らは無病息災を願って「上五島神楽」を奉納。2枚の盆を手のひらに乗せて舞い踊る曲芸のような折敷舞[おしきまい]=動画あり=や、てんぐと獅子の息の合った獅子舞に見物客らは大喜び。
 折敷舞を奉納した町立魚目中3年、宮田充幸[みさき]さん(15)は「折敷舞はバランスが難しくて、習い始めた小学6年の頃、本番で盆を落とした。狭い島だからこそ地域の行事を身近に感じられる。成り立ちや歴史を知り、大事に受け継ぎたいと思うようになった」と話した。
 2日目のお上りでは、みこしを船に乗せた船団が港内をパレード。ご神体は、地域を見渡せる高台の本殿へ帰り、安置された。

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