ビートルズ『Let It Be』が51年ぶりに全米TOP5に返り咲き

The Beatles - Photo: Ethan A. Russell

2021年10月15日にスペシャル・エディションがリリースされたザ・ビートルズ(The Beatles)の『Let It Be』が、最新の全米アルバム・チャート(10月30日付)で5位に返り咲いた(全英では2位、日本では4位を記録)。

1970年にザ・ビートルズの最後のスタジオ・アルバムとして発売され、ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』のサウンドトラックとしても知られる同作品は、1970年6月13日から7月4日にかけての全米アルバム・チャートで4週連続で首位を獲得し、彼らにとって19作目の全米No.1アルバムとなった。

最新ミックスや未発表音源、グリン・ジョンズ・ミックスによる『Get Back LP』などが収録された今回のスペシャル・エディションは、様々な形態で発売されており、新旧すべてのヴァージョンがデータ追跡の対象となり、最新のチャートに反映される。

全米チャートを集計するニールセン・サウンドスキャンのMRCデータによると、『Let It Be』は、10月21日までの週に、全米で55,000枚のアルバム換算セールスを記録し(前週比3,899%増)、うちフィジカル・アルバムの実売は48,000枚(前週比11,570%増、同週トップ)、ストリーミング再生のアルバム換算(SEA)は6,000枚(前週比589%増、834万回の単曲オンデマンド再生相当)、単曲ダウンロードのアルバム換算(TEA)は1,000枚(前週比1,180%増)となっている。

アルバム『Let It Be』が全米チャートに登場したのは、120位にランクインした2010年12月以来となり、TOP10入りを果たしたのは、4位を記録した1970年8月以来となる。

『Let It Be』スペシャル・エディションは、プロデューサーのジャイルズ・マーティンとエンジニアのサム・オケルによって新たにミックスされ、ステレオ、5.1サラウンドDTS、Dolby Atmosの各フォーマットに対応しており、全フォーマットで、フィル・スペクターが“リプロデュース”したオリジナル・ヴァージョンを参考にしたニュー・ステレオ・ミックスを採用。このニュー・ミックスは、1969年1月30日にロンドンのサヴィル・ロウ3番地にあったアップル・コアのビルの屋上で行われた、ザ・ビートルズの42分間のルーフトップ・コンサートの8トラック・テープから直接作り出されている。

この新たな『Let It Be』の発売にあわせて、11月25日からはピーター・ジャクソン監督による新ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』がディズニープラスにて独占配信される他、同名の映画公式書籍も発売されている。

Written By Sam Armstrong

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ザ・ビートルズ『Let It Be』(スペシャル・エディション)
2021年10月15日発売

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