プロ野球・横浜DeNAベイスターズの本拠地最終戦が26日、横浜市中区の横浜スタジアムで行われた。観客席を埋めた1万4747人のファンは、下位に低迷する苦しいシーズンを過ごした選手たちに最後まで温かい拍手を送った。
三浦大輔監督(47)の就任1年目は開幕ダッシュに失敗し、そのまま巻き返せなかった。同市港南区の会社員設楽正巳さん(60)は「外国人選手の来日が遅れた影響もあるだろうけど、(成績は)残念だった」と悔しさをにじませる。ファン歴約30年という同市南区の冨田三美さん(52)は「来年こそ『横浜一心』で、優勝パレードが見たい」と、1998年以来の悲願をナインに託した。
新型コロナウイルスの制限緩和に向けた「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証も行われ、ワクチンの2回目接種から14日間経過するなどの条件に当てはまる人もウィング席で観戦した。2年ぶりの来場という同市金沢区の主婦塩田道代さん(73)は「自粛していたが、(実証は)安心感がある」と話した。
一方で、これまで通り拍手のみの応援スタイルは継続。同市保土ケ谷区の大学生木戸帆夏さん(20)はかつての観戦風景が戻ることを願った。「また声を出して応援したい」