長崎街道228キロ 7年かけ踏破 九州銀OB「山登りの会」 出島表門橋にゴール

出島表門橋を渡ってゴールし、長崎街道を踏破した参加者ら=長崎市出島町(提供写真)

 かつて長崎県佐世保市に本店を置いた九州銀行のOB有志でつくる「九州銀行 山登りの会」は、小倉と長崎を結ぶ長崎街道(228キロ)を21区間に分け、7年間かけて踏破した。今月長崎市に「ゴール」し、地元関係者から祝福を受けた。合併で銀行名は残っていないが、参加者は「長崎は第二の古里」と、本県との縁をあらためて感じていた。
 九州銀行は2003年に親和銀行と合併。会は九州銀のOB約30人でつくる。「スタート」は14年10月の福岡県筑紫野市。当初から長崎を目指したわけではなく、登山の合間に歴史を学びながら歩くことを楽しんでいたという。3カ月に一度程度歩き、北九州市などにも足を延ばすうちに踏破への思いが強くなり、長崎を最終目的地に決めた。
 今月9日、メンバー約20人が参加して矢上神社(矢上町)を出発。日見峠や諏訪神社などを経由する約14キロのコースを歩き、出島表門橋にゴールした。一行を出島和蘭商館跡の関係者らが出迎え、祝福した。
 プロジェクトリーダーを務め、全ての区間を歩いた堀敏さん(71)=福岡県小郡市=は「祝福は本当にうれしかった。長崎に九州銀行があったことを、いつまでも忘れないでほしい」と話した。

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