桂春蝶 虎党ならではの名言炸裂「佐藤輝を育てるために今年のVはなかった」

虎党の桂春蝶(東スポWeb)

落語家の桂春蝶(46)が27日、神戸市の神戸新開地・喜楽館で「プロ野球応援ウィーク 答え合せ編」(11月22~28日)の制作発表会見に登場した。

6月に開催し好評を博した「プロ野球応援ウィーク」の第2弾。当時は阪神タイガースとオリックスが好調だったが、セ・リーグは昨日、ヤクルトの優勝が決まった。

阪神ファンの春蝶は「一部のファンの方も思われてるかもしれないけど、一喜一憂の日々が終わってホッとしてます。でも、今日また阪神が好きになってる」と現在の心境を語った。

中学生のころ、熱狂的阪神ファンだった父の2代目桂春蝶に「中日ファンになる」と話したところ、父から500万円を渡され「よその子になってくれ」と言われたことを明かし、「オヤジは『阪神と血がつながってるから切られへん。息子がポンコツでも切られへんやろ。それにポンコツの方がかわいいんや』と言ってましたけど、やっとその気持ちが分かってきました」。

9月に新型コロナウイルスに感染し、中等症で入院していた際は阪神の勝利をラジオで聴いて、涙にくれていたそうで「生きる希望を与えてくれたのはいつも阪神。阪神を応援するのは祈りです。信仰です」としみじみ語った。

毎年、「阪神優勝」と宣言しているが、過去に13ゲーム差を逆転されたこともあり「毎年言ってますけど(優勝は)半分疑ってる。〝半信(阪神)半疑〟と思ってた」。

2位に終わった今シーズンについて「佐藤輝明が調子落として失速した。佐藤輝のチームになったことが分かっただけでも良かった。来年は調子が良くても悪くても佐藤を4番に座らせる。佐藤を育てるために今年のVはなかったんだと信じたい」と振り返った。

「プロ野球応援ウィーク」は日本シリーズの日程とかぶる。理想の対戦について聞かれると「阪神対オリックスで4勝3敗で阪神が勝つ。それしか言われへん」と苦笑しながら、最後はこう締めくくった。

「両方出てこーへん。それも〝半分〟思ってる」

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