障害者の地域生活支援 西諸相談センター開設

西諸2市1町が開設した「にしもろ基幹相談支援センター」

 西諸2市1町は小林市八幡原市民総合センター内に、障害のある人の総合的な支援拠点となる「にしもろ基幹相談支援センター」を開いた。病院や施設から地域での生活に移行するための支援体制確保や家族の相談への対応、民間サービス充実のための人材育成などに取り組む。
 基幹相談支援センターは障害者総合支援法に基づき市町村が任意で設置する機関で、県内では10月に設置した西諸3市町を含め、19市町村が開設。地域で暮らすために役立つ支援制度を紹介したり、家族が入院した際などに障害のある人が一時入居できるよう福祉施設との調整を担ったりする。
 にしもろ基幹相談支援センターは、高原町で障害者支援施設を運営する社会福祉法人興愛会が業務を受託。相談支援専門員2人が常駐し、毎月1回は小林、えびの市、高原町で巡回相談も行うという。
 大田泰弘センター長は「分からないことや不安なことがあれば何でも相談してほしい。地域全体で障害のある人を支える環境を整えていきたい」と話している。(電話)0984(22)2373。

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