〈上越市長選〉事前確認で判断ミス 市選管が謝罪

 上越市長選(31日投開票)に臨んでいる一陣営に公職選挙法違反の疑いの指摘があり、上越市選挙管理委員会の認識・確認不足が原因で発生したとして、同市選管は27日に市役所で会見して説明、謝罪した。

上越市長選候補者陣営のビラなどについて、認識不足によるミスを説明、謝罪する同市選挙管理委員会の渡邉守事務局長(右)と池田明委員長

 市選管によると、その候補者の確認団体が政治活動のために作成、配布したビラやポスターに、公職選挙法に抵触する氏名類推事項が掲載されていた。

 該当するのは候補者の顔写真と、候補者の氏名が入った後援会名の2点。市選管は同団体からの求めに応じ、配布前のビラを告示日(24日)以前に事前確認したが、顔写真が違反になる認識がなかった上、確認前の段階では記載がなかった後援会名を記載するよう指導した。

 違反事項については、ビラが約2万5000枚配布された高田地区の住民から市選管と県選管に問い合わせがあり、26日に県選管が市選管に指摘した。今後の対応は県選管や警察と相談するという。配布済みのビラの回収は困難な状況。

 市選管の池田明委員長は「基本的な事務執行の段階での判断ミスが原因と考えている。(市長選が)告示され、選挙運動に入っている中で、両陣営に非常に大きな迷惑、ご負担をお掛けすることになってしまい、大変申し訳なく思っている」と謝罪した。

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