感謝と収束祈願 舞に込め 日光東照宮で披露 南相馬の団体

五重塔前で奉納された相馬流山踊り

 【日光】山内の世界遺産・日光東照宮で24日、福島県南相馬市の「相馬流山踊り」が奉納された。多くの参拝者を前に、東日本大震災の復興支援への感謝と新型コロナウイルス感染症の収束を祈願した舞が披露された。

 相馬藩の出陣前に舞われた踊りで約700年の歴史を持つ。国の重要無形民俗文化財の伝統行事「相馬野馬追(のまおい)」で踊られてきたが、大震災後、担い手が故郷を離れ後継者不足となったことから、地元の中高生らを中心に「相馬ながれやま踊りJuniorの会」が発足。全国各地の社寺で奉納演舞を続けているという。東照宮での奉納は4年連続。

© 株式会社下野新聞社