びっくり、ミョウガに赤い実「トウガラシかと」 厚木の裏山で発見

花芽の上についた真っ赤なミョウガの実

 厚木市飯山のタクシー運転手岩崎文男さん(65)が、真っ赤な花のようなものが付いているミョウガを自宅裏の山の斜面で見つけた。自宅裏に生えるミョウガを数十年見てきた岩崎さんだが、初めて目にし驚いている。

 知人男性が今月初旬に見つけ、岩崎さんが確認すると、小さな沢沿いのあちこちに赤い花を咲かせたようなミョウガが地面から出ていた。「びっくりした。赤いトウガラシかと思ったよ」と岩崎さん。勤務先のタクシー会社の上司をはじめ、知り合い30人ほどに尋ねたが、誰も知らなかった。

 日比谷花壇大船フラワーセンター(鎌倉市)の植物管理チーフ・木原吉郎さんによると、赤い花のようなものはミョウガの実で、中には種が入っているという。「普段食べるミョウガは開く前の花が集まった花芽。花は開くが、受粉して実になるには湿度が高い状態で虫に運んでもらう必要があるなど、非常に難しい」と木原さん。なかなか実を目にすることはないというが、「山の斜面で湿度の高いところで条件が整って実を付けたのだろう」と推測している。

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