WBC王者・矢吹の〝バッティング騒動〟でJBCが「故意ではない」と回答 拳四朗陣営の反応は…

9月のタイトルマッチで矢吹(右)に敗れた拳四朗(東スポWeb)

9月に行われたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで矢吹正道(29=緑)に敗れ、日本ボクシングコミッション(JBC)からの回答書を求めていた前WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)の陣営が28日、回答を受け取ったことを明らかにした。

同試合では9ラウンド(R)に拳四朗が右目上をカットして流血。拳四朗陣営はJBCに「故意のバッティングがあった」との意見書を提出し、3週間の回答期限を設定していた。

JBC側は回答の内容を公にしないとしている中、この日に回答書を受け取った拳四朗陣営の辻口信良弁護士は「JBCの調査では、当該負傷が矢吹選手の反則(バッティング)によるものか、有効打によるものかの判断には至らず、現場における判断としては不合理とまでは認められなかったという回答を受け取った。結論としては、故意だったという認定がされていないとの表現」と説明した。

「前提として試合結果について異議を主張するものではない。それは何度も言ってきた」とする一方で「WBCのルールで規定されている、(故意に)負傷させた方から減点というのも認められなかった。陣営としても『それは認めてもらいたかった』との反応です」とした。今後の対応は陣営との協議の上で検討するという。

一方で、矢吹との再戦については「こちらの意見書では再戦の言及はしておりませんが、もし再戦となったならスポーツとしてフェアな形で試合を管理していただくことが陣営としても本望です」と語った。

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