植栽活動 紙芝居で紹介 岡富中生、小学校に贈呈へ

手作りの紙芝居を児童に読み聞かせる岡富中の3人

 延岡市野地町の五ケ瀬川沿いで植栽活動を続ける市民グループ「コノハナロード延岡市民応援隊」代表の松田庄司さん(79)を主人公にした紙芝居を岡富中2年生が手作りし、市内の小学校に贈呈している。SDGs(持続可能な開発目標)の身近な取り組みとして紹介する考えだ。
 「のべおかの花さかじいさん」と題する紙芝居は、五ケ瀬川沿いをごみのない美しい場所に保つため、老人が仲間と協力して桜の木を植える物語。「コノハナロード」と呼ばれる遊歩道に河津桜や菜の花を植樹し管理を続けている松田さんらの活動を基にした。
 同校では昨年、1年生がSDGsの実践的な活動としてコノハナロード周辺で除草や風車アート展示などに取り組んだ。さらに環境美化の大切さを分かりやすく伝えようと、活動で知り合った松田さんが登場する紙芝居を制作。市内全小学校に贈ることにした。
 延岡小で9月にあった贈呈式では、生徒が自作の紙芝居を読み聞かせ。鑑賞した同小1年生から「春になったら桜を見たい」などと感想をもらった。同中2年の若井萌奈さん(13)は「川を美しく守ろうという思いが広がるとうれしい」と話した。

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