【新型コロナ】PCR、抗原検査費用を補助 神奈川・海老名市、接種できない人向け

海老名市役所

 神奈川県海老名市は28日、新型コロナワクチンを接種できない人向けに、PCR検査または抗原検査費用の一部を12月から補助すると発表した。11月の市議会臨時会に事業費を含む補正予算案を提出する。

 補助対象は、(1)病気などの理由でワクチン接種を受けられない(2)無症状(3)感染している可能性があるなど不安ーのすべての条件を満たす人。医療機関で受けたPCR検査または抗原検査費用の2分の1を補助する。上限はPCR検査が2万円、抗原検査が8千円。市健康推進課によると、通常はPCR検査は2万5千~3万5千円程度、抗原検査は1万~1万6千円程度かかるという。補助は1人1回まで。

 同日会見した内野優市長は「国の施策を待っていると時期が遅くなるので、市として先行的に行いたい」と説明した。

 また、市は障害児者や高齢者が通所で利用する市内の福祉サービス事業所に、抗原検査キットを1事業所当たり10セット配布する。施設従業員にのどの痛みなどの症状が現れた際に、検査キットを使うことで早期に陽性者を発見し感染拡大防止を図る。

 市によると、同市内のワクチン接種は26日時点で12歳以上の75.7%が2回接種済み(住民基本台帳を基にした県のまとめでは同日で76.5%)。予約済みを集計すると12歳以上の85.2%が2回接種を受ける見通しとなったことから、市は28日、市内3カ所で行っている集団接種を11月20日で終了し、その後は個別医療機関で対応してもらう方針を示した。

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