木下優樹菜の知られざる〝空白の2年〟…復帰のために反撃こらえ沈黙

活動再開を宣言した木下優樹菜(東スポWeb)

「反社」呼ばわりされても〝カウンター〟は放たなかった。元タレントの木下優樹菜(33)が〝タピオカ裁判〟の判決から一夜明けた28日、自身のユーチューブチャンネルで謝罪、芸能活動の再開を宣言した。ブランクは約2年に及んだが、その間に「反社」だの「レディース」だのと罵倒されても、来るXデーに備え、グッとこらえ続けたという。

「何ができるかなと考えても、私にはやっぱりみんなの前に立って仕事がしたいという気持ちがすごく強くて。この2年間、いろんな仕事も考えましたけど、この仕事しかできないと思いました」

〝空白の2年〟を経て、木下は芸能活動の再開を電撃的に宣言した。

すべての始まりは2019年9月だった。

木下は都内のタピオカドリンク店とトラブルになり、インスタグラムで同店店長に「事務所総出でやりますね」などと〝脅迫〟めいたメッセージを送信。これがネット上に出て、〝タピオカ店脅迫騒動〟に発展した。責任を取る形で、同年11月に芸能活動を自粛した。

20年7月1日に芸能活動の再開を発表したが、当時の所属事務所との信頼関係が崩れ、わずか5日後の同6日に芸能界を引退。2か月後の同年9月にタピオカ裁判は始まった。原告の店長は、被告の木下から脅迫されて精神的苦痛を受けたと主張した。

元お騒がせタレントは別件でも訴えられた。

木下は美容フェイスマスクのイメージモデルを務めていたが、タピオカ店脅迫騒動の影響で美容フェイスマスクのイメージが損なわれたとして、販売元の化粧品会社から東京地裁に提訴された。木下は、元所属事務所などともに約3億円の損害賠償を求められた。これが今年5月に明らかになった、いわゆる〝美容フェイスマスク裁判〟だ。

タピオカ裁判、美容フェイスマスク裁判と法廷バトルに追われたが、タピオカ裁判はひと足早く決着。木下が店長に送信した「事務所総出――」のメッセージは、今月27日に下された東京地裁の判決で「脅迫」だと認定され、40万円の支払いを命じられた。

一夜明けた28日、木下はユーチューブチャンネルで、タピオカ裁判について改めて謝罪。その上で冒頭のように芸能活動の再開を宣言した。

この空白の2年の間、知られざる真実もあった。木下はタピオカ店脅迫騒動後、タピオカ店を知る関係者から「反社」「レディース」などとSNSのDM(ダイレクトメッセージ)で罵倒された。「事務所総出――」などと脅迫したため、反撃を食らったのだ。

木下は一連の裁判で、このDMをスクショして地裁に提出していたことが分かった。

「木下さんはタピオカ店を知る関係者から厳しい反撃に遭いましたが、グッとこらえました。迎撃してこれもネット上に明るみに出ると、騒動が再燃しかねないからです。そうなれば、芸能界復帰の道は完全に閉ざされる。復帰の芽を自分でつぶさないためにも、ガマンしたようです」(知人)

元夫の「FUJIWARA」藤本敏史との子供である9歳長女、5歳次女を養わなければならないため、なおさら耐えるしかなかった。ここに来てようやくガマンすることを覚えたようだ。

とはいえ、イメージは地に落ちたと言わざるを得ない。芸能活動を再開する木下は、今もやむことのないSNS上のバッシングをグッとこらえ続けられるか、それとも――。

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