広島・大瀬良「ラストの登板」で貫禄完封 感じていた森下への引け目

広島・大瀬良(東スポWeb)

エースの貫禄を示した。広島の大瀬良大地投手(30)が28日のDeNA戦(マツダ)に先発し、6安打完封で10勝目を挙げた。2019年8月2日の阪神戦以来の完封で、2年ぶりの2桁勝利となり、規定投球回にも到達した。

お立ち台で大瀬良は「おそらくラストの登板になると思うので、いい形で終わりたいなと思っていた」とし「完封できるとは思っていなかったけど良かった」と話した。今年は4月に右ふくらはぎ痛で約1か月半の離脱があった。

また今年について「本当に(エースとして)最低限だと思います」と振り返り「迷惑をかけた期間もあって、あの時期をケガなく過ごすことができていればチーム自体が違う流れでいけたのかなと思っていますし」とも語った。

そんな大瀬良は森下に思っていることがあったという。

「1年目からあれだけの成績(昨季10勝3敗で新人王)を残してチームを引っ張ってくれた。あんまりそういう(チームの)負担を背負わせたくないんですけど、僕も(九里)亜蓮も離脱したので…」

大瀬良はケガ、九里は新型コロナの陽性判定を受け一軍を離れた。復帰後は「少しでも(森下の)負担を軽くしてあげられるようにやっていければ」と話していた。エースであり、投手キャプテンでもある大瀬良はその責任を強く感じている。

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