〝ラオウ〟覚醒の陰にこの男 オリックス・ジョーンズに「残留して」コール

チームに欠かせない存在だ(東スポWeb)

25年ぶりのリーグ制覇を果たし歓喜のオリックスで、アダム・ジョーンズ外野手(36)に「残留して」コールが起きている。

チームが飛躍した一方で〝メジャー262発〟の大物助っ人は2年目の今季も72試合で打率2割3分4厘、4本塁打、23打点に終わった。代打で勝負強さを発揮したとはいえ、昨季の87試合で打率2割5分8厘、12本塁打、43打点からさらに成績を落とし、2年8億8000万円(推定)の破格な契約に見合う数字が残せなかった。

肉体的な衰えは隠せず、ポストシーズンを最後に退団→引退の可能性がある。またジョーンズには夢があり「近い将来、アメリカに帰って球団運営とかGMをやりたい希望を持っている。この2年間で日本の野球を学んだことを生かすことになるんじゃないか」との見方も出ている。

しかし、チーム内での評価は高く、ある選手は「杉本もそうだし、慕っている選手が多い。打撃のアドバイスをよくしてくれて、1打席ごとに継続して見続けてくれる。先生みたい」と感謝している。試合前練習中からジョーンズの周りに選手が群がることも多く、門下生の〝ラオウ〟杉本は打率3割1厘、32本塁打と大ブレークを果たした。

フロント関係者も「野手陣にとって必要な存在。満足の成績ではなかったけど、すごく影響力は大きかった。金額の話し合いになるけど、できれば残ってほしい。本人も練習環境、住環境を気に入ってくれていて来季も日本でのプレーを望んでいる」と〝プレーイングアドバイザー〟としての残留を期待する。メジャーでの実績と誇りを考えると格安契約は難しそうだが、果たして――。

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