コロナで運休の「ながさき観光ルートバス」 新ルートで運行再開

観光地周辺を巡る長崎自動車の観光ルートバス=長崎市内

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月から運休している長崎自動車の「ながさき観光ルートバス」が11月1日、ルートを変更して運行を再開する。新ルートには離島向け航路が発着する長崎港ターミナル(元船町)を追加し、JR長崎駅西口(尾上町)からグラバー園(南山手町)までを片道15分間で巡る。
 MICE施設「出島メッセ長崎」(尾上町)の11月1日の開業に伴い、観光客の利便性に配慮して再開する。出島表門橋や新地中華街など市中心部を走行するルートに見直した。
 感染対策として5分ごとに車内を換気する空気清浄機を設置。車内はフリーWi-Fiが使用でき、前方モニターで観光スポットを紹介する。
 10月27日に試乗会があり、観光団体の関係者ら約30人が参加。長崎国際観光コンベンション協会の白仁田順一地域開発課長は「乗り場は、お客さんが利用しやすい。港や街中の風景を楽しめることもメリット」と話した。長崎自動車の担当者は「長崎港近くに停留所を設け、離島とのアクセス向上にも寄与したい。出島メッセ長崎で会合に参加した人たちに観光の魅力も知ってほしい」と期待する。
 毎日約20分間隔で運行。料金は160円(小学生以下80円)、乗り放題の1日乗車券は500円(同250円)。問い合わせは長崎自動車自動車部(電095.826.1115)。

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