西武・松坂、巨人・亀井、阪神・岩田が引退 2009年WBC優勝メンバーの現役は何人に?

2009年の第2回WBCで優勝した侍ジャパン【写真:Getty Images】

投手は4人が現役、ダルビッシュは昨年最多勝に輝いた

2021年シーズンが大詰めを迎える中、これまでに西武・松坂大輔投手ら15選手が今季限りでの現役引退を発表した。世界一に輝いた2009年の第2回WBC日本代表メンバーでは、松坂の他に巨人・亀井善行外野手、阪神・岩田稔投手もユニホームを脱ぐ。当時の代表メンバー29選手で現役を続けているのは9選手となる。

投手では4人が現役。ダルビッシュはカブス在籍時の昨年、日本勢初の最多勝を手にした。今季も新天地のパドレスで8勝を挙げた。ヤンキースに7年間在籍して78勝をマークした田中将は今年、古巣の楽天に復帰。涌井は昨年楽天に金銭トレードで加入し、自身4度目の最多勝を手にした。内海は2019年にFAの人的補償で西武に移籍した。

○投手(13人) ※は現役選手
※ダルビッシュ有(日本ハム)→2012年にメジャーへ。パドレスで今季8勝
馬原孝浩(ソフトバンク)→来季から「火の国サラマンダーズ」監督兼GM補佐に
※田中将大(楽天)→2014年にヤンキースへ。今季楽天に復帰
※涌井秀章(西武)→西武から2014年にロッテへFA移籍。楽天に移籍した昨季は最多勝
松坂大輔(レッドソックス)→2015年にNPB復帰、2018年にカムバック賞。今季限りで引退
岩田稔(阪神)→阪神一筋16年、通算60勝。今季限りで引退
岩隈久志(楽天)→2012年にマリナーズへ。昨年巨人で引退。現マリナーズ特任コーチ
藤川球児(阪神)→カブスなどを経て2016年に阪神復帰、昨年引退。現阪神特別補佐
※内海哲也(巨人)→FAの人的補償で2019年に西武へ移籍
小松聖(オリックス)→2016年に現役引退、現オリックススカウト
渡辺俊介(ロッテ)→2013年にロッテを自由契約に。日本製鉄かずさマジック監督
山口鉄也(巨人)→2018年現役引退。現巨人投手コーチ
杉内俊哉(ソフトバンク)→2012年に巨人へFA移籍、2018年に引退。現巨人投手コーチ

巨人・中島宏之、中日・福留孝介、ヤクルト・内川聖一、青木宣親(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】

野手は福留、青木、中島、内川がNPBで、川崎はBC栃木に所属

野手では44歳の福留が健在。今季中日に復帰し、91試合出場、打率.218、4本塁打をマークしている。39歳の青木は主に2番打者として規定打席をクリア、巨人3年目の中島も存在感を示した。一方、今季ヤクルトに加入した内川は9月中旬に出場選手登録を抹消となった。川崎はBC栃木に所属している。

チームを指揮した原監督は巨人で第3次政権を担う。コーチだった与田剛氏、伊東勤氏は今季まで3年間中日の監督とヘッドコーチとしてタッグを組み、緒方耕一氏はヤクルトの2軍内野守備ヘッドコーチを務める。同じくコーチだった山田久志氏、高代延博氏、篠塚和典氏は評論家として活動。現役引退した選手たちも指導者やスタッフなどとして各方面で活躍している。

○捕手
城島健司(マリナーズ)→阪神で2012年に引退。ソフトバンク球団会長付特別アドバイザー
阿部慎之助(巨人)→2019年に引退。昨季2軍監督に就任、今季途中から1軍作戦コーチ
石原慶幸(広島)→広島一筋19年、昨年限りで現役を引退。現評論家

○内野手 ※は現役選手
※中島宏之(西武)→アスレチックス傘下、オリックスを経て2019年から巨人でプレー
片岡治大(西武)→2014年に巨人へFA移籍、2017年引退。巨人3軍野手総合コーチ
岩村明憲(レイズ)→楽天、ヤクルトを経てBCリーグ福島でもプレー。現福島監督
小笠原道大(巨人)→中日で2015年に引退、現日本ハムヘッド兼打撃コーチ
村田修一(横浜)→2012年に巨人へFA移籍、2018年にBC栃木でプレー。現巨人野手総合コーチ
※川崎宗則(ソフトバンク)→メジャー、ソフトバンク、台湾・味全を経てBC栃木所属
栗原健太(広島)→楽天を経て2016年に引退。昨季より中日1軍打撃コーチを務める

○外野手 ※は現役選手
※福留孝介(カブス)→2013年にNPB復帰。阪神に7年間在籍し、今季古巣・中日へ復帰した
※青木宣親(ヤクルト)→2012年にメジャーへ。6年間プレーし、2018年に古巣へ復帰した
※内川聖一(横浜)→昨年限りでソフトバンクを退団、今季ヤクルトに加入
亀井善行(巨人)→巨人一筋17年間プレー、今季限りで現役引退
稲葉篤紀(日本ハム)2014年に現役引退。2017年侍ジャパン監督就任、東京五輪金メダル
イチロー(マリナーズ)2019年3月に引退。現会長付特別補佐兼インストラクター(Full-Count編集部)

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