【ボクシング】井上尚弥「ようやく日本でできる」 アラン・ディパエンとの防衛戦に意気込み

井上尚弥(東スポWeb)

ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)が約2年1か月ぶりの国内試合に気合を入れた。

29日にオンライン会見が行われ、大橋秀行会長から12月14日に東京・両国国技館でIBF同級6位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦(WBA6度目、IBF4度目)が決定したことが正式に発表された。

2019年11月のWBSS決勝でノニト・ドネア(フィリピン)と戦って以来、約2年1か月ぶりの日本での試合に向け、井上は「ようやく日本でできる。日本のファンの前でやれることにすごく気合が入っているので、いい試合ができるように頑張りたい」と意気込みを語った。

当初は年内にWBC世界同級王者のドネア、WBO王者のジョンリール・カシメロ(ともにフィリピン)のどちらかとの統一戦を計画していたものの、両者はそれぞれの団体から指名試合の指令が出され、ドネアは決定したと一部海外メディアが報じた。

なかなか統一戦が実現できない状況ではあるが「来年の春に統一戦(の可能性)があるとのことなのでそれに向けてと、日本での試合に対してのモチベーションがある」と今後のビッグマッチに向けて士気を高める。

会場となる両国国技館は13年12月に東洋太平ライトフライ級王座決定戦でのヘルソン・マンシオ(フィリピン)戦で一度経験。井上は「会場に関してはあまり印象はない。なので新鮮で楽しみな気持ちになる」ときっぱり。

大橋会長は今回の観衆は5000人前後を予定していると明かした中で「こういう状況なので限られているけど、見ている人に何かを感じてもらえる試合をしたい」と力強く誓った。

またセミファイナルでは、WBO世界ミニマム級1位の谷口将隆(ワタナベ)が同級王者のウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に挑戦するタイトルマッチも行われることが発表され、ダブル世界戦となる。

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