ダイニチ工業株式会社(新潟市南区)が2022年3月期第2四半期決算を発表、石油暖房機器の輸出増加などで売上高は増加

ダイニチ工業株式会社(新潟市南区)は29日、2022年3月期第2四半期決算(非連結)を発表した。

売上高は63億1,900万円(対前年同期比0.3%)、営業利益は1億1,700万円(前年同期は△6,700万円)、経常利益は2億800万円(前年同期は300万円)、純利益は1億3,300万円(前年同期は△1,300万円)だった。

第2四半期会計期間は、暖房機器および加湿器の販売店への商品導入期にあたるため例年の売上高は僅少だが、石油暖房機器の輸出増加が全体をけん引し、売上高は前年同期実績を上回った。

暖房機器

石油暖房機器の輸出が増加したことにより、暖房機器の売上高は前年同期実績を上回った。

主力商品である石油暖房機器において、キャップの置き場所に困らない新機能「ワンタッチ汚れんキャップEX」を搭載した家庭用石油ファンヒーター「SGXタイプ」3機種と「GRタイプ」3機種を発売した。

従来のワンタッチ汚れんキャップは使いやすいと好評だったものの、キャップの置き場所に困るなどといった悩みが寄せられていたことから開発したという。

電気暖房機器においては、3(トリプル)安全装置付きセラミックファンヒーター2機種を販売し、脱衣所やキッチンなどスポット暖房の需要に応えた。

環境機器

加湿器の受注は好調だったものの、一部の大手量販店の仕入抑制の動向から商品導入の遅れが発生した。また燃料電池ユニットの販売が減少し、環境機器の売上高は前年同期実績を下回った。

加湿器においては、新機能としてスマートリモコンを使用して遠隔操作ができる「LXシリーズ」2機種と、カンタン取替えトレイカバーを搭載したハイブリッド式加湿器「RXTシリーズ」3機種を発売した。

その他

加湿器のフィルター販売が堅調に推移し、売上高は前年同期実績を上回った。

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