日本人初のWS出場、敬遠球をサヨナラ打、球宴で本盗…いろいろあった“新庄剛志劇場”

メッツ時代の新庄剛志氏【写真:Getty Images】

日米4球団で現役17年、通算1524安打、225本塁打を放った

日本ハムは29日、新監督に新庄剛志氏の就任を発表した。日米計4球団に在籍し、日米通算1524安打、225本塁打をマーク。ゴールデングラブ賞10度を誇る華麗な守備や様々なパフォーマンスでファンを沸かせた新監督のキャリアを振り返る。

新庄氏は1972年1月28日生まれ。長崎県対馬市で誕生し、福岡市で育った。西日本短大付高では甲子園出場経験なし。1989年ドラフト5位で阪神に入団した。入団3年目の1992年、95試合に出場し一躍人気選手になる。以降も順調にキャリアを重ねたが1995年オフに突如“引退宣言”。周囲の説得により、その後撤回した。当時の藤田平監督との確執も一因とされている。

野村克也氏が監督に就任した1999年にはオープン戦で2試合に登板。同年6月12日の巨人戦では敬遠のボールを打ってサヨナラ安打を放ち、話題を呼んだ。2000年オフにFA宣言し、メッツに移籍。翌2002年に移籍したジャイアンツではワールドシリーズに出場、2003年にメッツに復帰も7月に40人枠から外れた。

そして2004年、北海道に本拠地を移転した日本ハムに移籍。登録名は「SHINJO」とした。同年は打率.298、24本塁打、79打点をマーク。オールスターでホームスチールを成功させて話題になった。また、9月20日のダイエー戦では12-12の9回裏満塁の場面で本塁打を放つも一塁走者追い越しにより取り消しに。記録は単打、打点1でサヨナラ安打となった。

3年目の2006年4月に同年限りでの現役引退を表明。自身初めて日本シリーズに出場し、チームの日本一に貢献してユニホームを脱いだ。NPB通算1411試合、1309安打、205本塁打、716打点、打率.254。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞10度。MLB通算303試合、215安打、20本塁打、100打点、打率.245。

時は流れ、2019年11月、現役復帰を目指して翌年のトライアウトに挑戦することを自身のSNSで公表。翌2020年12月7日の12球団合同トライアウトに参加し、3打数1安打1四球の成績だったがオファーはなく、復帰断念を明かした。(Full-Count編集部)

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