DeNA・宮崎敏郎が6年契約でFA権行使せず残留 生涯ベイ宣言「勝って恩返しする」

「生涯横浜」を宣言したDeNA・宮崎(代表撮影)

国内FA権を取得したDeNAの宮崎敏郎内野手(32)が29日、オンラインで記者会見を行い、権利行使せず6年契約でチームに残留することを表明した。

スーツ姿で会見に臨み「この度、FA権を行使せずに横浜DeNAベイスターズに残留することになりました。横浜DeNAベイスターズというチームを好きですし、熱狂的な熱いファンの皆さんの前でプレーできるのもすごいうれしいですし、ファンの皆さまと勝って喜びを分かち合いたいのが一番の理由です」と述べた。

国内FA権を取得後、球団とは水面下で残留交渉を重ねていた。6年の大型契約を提示され、熟考の末に今季最終戦後の28日に球団側へ残留の意思を伝えたという。

「勘違いかもしれないが、必要とされているのかなと思った。(残留の)心が決まったのは(26日の)ホーム最終戦が終わった後。最後にグラウンドを一周するときに、多くのファンの方がいらっしゃって球場に足を運んでくださって声をかけていただいた。そこで勝って恩返しをするという気持ちになった」とすがすがしい表情で決断の経緯と理由を明かした。

三浦監督と三原球団代表からは「やっぱり残ってほしい。来年以降も一緒にシーズンを戦おう」と直々に言葉をかけられ「すごく、その言葉が響きました」とも述べた。

会見では「〝生涯ベイスターズ〟の意思はあるか」との問いに「はい」と力強く言い切り「勝ちたいという気持ちは、みんな持っている。(ヤクルトが優勝して)本当に悔しい思いもありましたし、自分たちもやらないといけないと思った。優勝したいです」とも続けた。

今季の宮崎は141試合に出場し、16本塁打、73打点、打率は2年連続4度目の3割超えとなる3割1厘をマーク。複数球団が獲得に強い興味を示していたことからFA宣言すれば争奪戦になる可能性もあったが、ベイスターズ愛を貫いて残留を決断した。

DeNAにとっても、これ以上ない〝補強〟となりそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社