パワハラ、虚偽報告、付きまとい、休暇不正取得… 横浜市、職員4人を懲戒処分

横浜市役所

 横浜市は29日、指導と称して蹴るなど複数の職員に対してパワーハラスメント行為をしたとして、市消防局の男性消防士長(28)を停職4カ月にするなど、4職員を懲戒処分にしたと発表した。

 同局によると、瀬谷消防署の消防士長は4月から8月にかけて、4人の若手職員へ蹴り、たたき、無視するなどのパワハラを行い、職場環境を悪化させた。

 鶴見消防署の男性消防司令(43)については、8月22日、消防車の誘導をしていた際に車体に擦り傷を付けたにもかかわらず、事故を起こしていないと虚偽の報告を繰り返したとして、減給10分の1(1カ月)の処分にした。

 また、ストーカー規制法に基づく禁止命令処分を受けたとして、青葉区福祉保健センターの男性事務職員(43)を減給10分の1(5カ月)の処分にした。同職員は昨年12月25日、通勤の電車内で女性の容姿を断りなくスマートフォンで撮影するなど付きまとったとして処分を受けたにもかかわらず、処分はなかったと虚偽の報告をしていた。

 さらに、振り替え休暇を不正に取得するなどしたとして、中区総務部戸籍課長の男性事務職員(49)を減給10分の1(3カ月)の処分にした。同職員は健康福祉局健康安全課新型インフルエンザ等対策担当課長として勤務していた2018年9月~19年10月の間、プロ野球の観戦チケットを職場のパソコンから購入するなど勤務中に業務と関係ないサイトを多数閲覧したほか、業務とは直接関係のないイベントに参加し、振り替え休暇を不正に取得したという。

© 株式会社神奈川新聞社