【新体操】大貫勇輔効果!新生フェアリー充実の4位 杉本早裕吏「観客の前で踊れて幸せ」

杉本早裕吏(東スポWeb)

新体操の世界選手権3日目(29日、北九州市・西日本総合展示場)、団体総合が行われ、日本は2種目合計84・900点の4位に終わったが、最後まで笑顔で戦い抜いた。

メダルが期待された東京五輪では8位に終わり、主将・杉本早裕吏(25=トヨタ自動車)は「すぐに切り替えられなかった。ここまで落ち込んだことは初めて」と失意に暮れ、約3週間チームから離れた。

世界との差を実感したフェアリージャパン。山崎浩子強化本部長は「違うジャンルの方のエキスをもらいたい」と、10月上旬にはダンサーと俳優の二刀流で活躍する大貫勇輔に指導を依頼。「何かヒントをいただけるものはないか。あるいは私たちが大貫さんのアップとかを見て、ヒントになるものはないかと思って練習を見てもらった」と新たなエキスを加えた。

東京五輪では「一人ひとりがいいものを持っているのに発揮できなかった」(杉本)と悔いの残る演技となったものの、この日はボールで45・000点をマークするなど、集まった観客を魅了。杉本は「久しぶりに観客の前で踊れて幸せ」と笑みを浮かべた。

どん底を味わった東京五輪から約3か月。メダルに届かなかったとはいえ、確かな手応えをつかんだ演技だった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社