本拠地防御率0・00で新人記録に王手! 広島・栗林が新人王へ大きく前進

36セーブ目をあげ吠える広島・栗林(東スポWeb)

また一歩、新人王への道を前進した。広島の栗林良吏投手(25)が29日のヤクルト戦(マツダ)に4―1の9回に登板。2番から始まる打順だったが、1安打されながらも無失点で切り抜け36セーブ目を挙げた。

2015年に山崎康晃投手(DeNA)がマークした、新人記録の37セーブまで残り1試合であと1とした。栗林は「最後の1試合、出番があるなら必ず抑えて、チームが勝利して自分のセーブが挙げられたらいいなと思います」と話した。

この日はマツダスタジアムでの最終戦で、栗林は本拠地で登板した27試合で防御率0・00と完璧な投球を見せた。また、同じ試合には新人王を争うヤクルトの奥川が先発したが3回無失点で降板。2桁勝利はならず、残り1試合のため9勝のままシーズンを終えることになりそうだ。

盗塁王のタイトルを確実にしている阪神の中野、打率3割1分4厘で29日時点でリーグ2位につけるDeNAの牧もいるが、佐々岡監督は「牧がインパクトのある終わり方をしたので(栗林に)セーブ機会があれば最後もしっかりとね」と新人王獲得を盤石にするべくアシストするという。

さまざまな記録を更新し続けたルーキーはこの日、19試合連続セーブも達成。11月1日のヤクルトとの最終戦(神宮)でセーブを挙げれば1998年の佐々木主浩(横浜)の22試合連続に次ぐ岩瀬仁紀(中日)にも並ぶ。大物ルーキーは最後の最後まで気を抜かない。

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