衆院選 あす投票 長崎県内4小選挙区 都市部で最後の訴え

 第49回衆院選の長崎県内4小選挙区では19日の公示以降、13人の候補が新型コロナウイルス対策や人口減少問題などで舌戦を繰り広げてきた。選挙戦最終日の30日は、各候補とも大票田の都市部などに集中し、最後の訴えに力を込める。同日は五島、西海、北松小値賀の3市町の一部で繰り上げ投票を実施し、31日は一部地域を除き午前7時~午後8時に投票が行われる。
 4選挙区はすべて与野党対決の構図となり、自民は長崎1区と2区で前職の引退に伴い新人を擁立。野党は1区で国民民主が議席を維持できるか、1区以外で立憲民主新人が議席を確保できるかが注目される。
 1区は強固な地盤を持つ国民前職と安倍晋三元首相の政策秘書だった自民新人が対決する注目選挙区。国民前職を自民新人が必死に追い、共産新人も政権批判を展開する。4区は公認問題で出遅れた自民前職が巻き返し、立民新人と大接戦。無所属2新人も支持拡大を訴える。
 3区は7選を目指す自民前職が一歩リードし、立民と無所属の2新人が「世代交代」や「身近な政治」を強調しながら追う。諸派新人は独自の戦い。2区は父の後継となった自民新人と比例北陸信越からくら替えした立民前職の一騎打ちで、地盤のある自民新人が優勢に戦いを進めている。

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