日本ハム新庄監督誕生に…なぜかロッテ関係者はビミョ~な表情

昨年12月には48歳でトライアウトに挑戦(東スポWeb)

日本ハム・新庄剛志監督(49)の誕生に、球界内には早くも期待と不安が交錯している。今後、球界の話題をすべて「新庄監督」に持っていかれる可能性が高いからだ。

29日のロッテ―日本ハム戦(ZOZOマリン)の試合前、球場に訪れた球界関係者の話題は新庄氏の監督就任に関するものばかり。「新庄さんはいつから動きだすの?」「背番号はやっぱり“1”になるのか?」などの声が飛び交い、栗山監督は「(退任する)俺がどうこう言うのもあれだろ」と前置きしながらも「みんなが思っている以上に野球に対する情熱とか、理論とかがしっかりしているから」と明言。「とにかくこの子たち(選手)を勝たせてくれると信じているので。よろしくお願いしますと言うだけでしょう」と後任監督にエールを送った。

その一方、日本ハム関係者の一人は「チームは5位以下が確定していますし『中田問題』で世間からの批判を浴び続けましたから。新庄監督誕生でチームの空気が一新されればいいのですが…」と話していたが、複雑な表情を浮かべていたのがロッテ関係者。「このタイミングでの新庄監督誕生はウチ(ロッテ)を含めた他チームも困惑しているのではないか」としてこう続けた。

「話題性がありファンの関心も高い新庄さんが監督として本格的に動き始めれば、これから始まるCSや日本シリーズの注目度が必然的に低くなるでしょうからね。球界全体が盛り上がることはいいことなのですが、あまりに新庄さん一色というのも…。これから日本一を争うチーム側からすれば微妙なんですよね」

そんな声をよそに、新庄氏本人は29日午後、自身のツイッターを更新。「たった今北海道日本ハムファイターズの監督に就任する事が決まりました。プロ野球の存在意義はそこの街に住む人達の暮らしが少しだけ彩られたり、単調な生活を少しだけ豊かにする事に他なりません。その裏側に誰を笑顔にするのかを常に心に秘めて新庄剛志らしく突き進んで生きます!」と意気込みを語った。

その存在だけで球界を席巻してしまう爆弾級のスターだけに、今後球界は新庄氏を中心にどう推移していくのか。周囲は固唾をのんでその行方を見守っている。

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