元世界ランク1位グレッグ・ノーマンが新会社のCEOに就任 スーパーリーグ計画と関連か

グレッグ・ノーマン(ロイター)

世界のゴルフ界に〝大改革〟が起きる前触れなのか――。元世界ランキング1位で実業家としての顔も持つグレッグ・ノーマン(66=オーストラリア)が、新会社「リブ・ゴルフ・インベストメント(LIV Golf Investment」のCEOに就任すると発表された。

サウジアラビア政府系投資ファンドの資金を背景に設立された同社はアジアンツアーに、2億ドル(約226億円)以上を出資。2022年から10年間に渡って同ツアーのアジア、中東、欧州で行う10試合の新規大会を開催する。ノーマンは「これはまだ始まりに過ぎない。リブ・ゴルフ・インベストメントは世界のゴルフの枠を超えて、さらなる新しいチャンスを生み出すために使われる予算を保証しています。私たちはあらゆるレベルのゴルフに対して協力的かつ敬意を持ったサポーターになっていきます。アジアンツアーとの発表がその一例です」と同社を通じてコメントした。

さらに「私は40年以上アジアのゴルフの発展とゴルフ競技を支援し、信じてきました。アジアンツアーは眠れる巨人であり、まだ未開拓であり、また重要な可能性を秘めていて、それを解き放っていきたいと思っています。世界のトップ選手が、ゴルフが持つポジティブな影響を最大限に生かすため、また貴重なプレーヤーの進路を開拓するため、プレーの機会が豊富な新しいプラットフォームを創造します。そして第一のステップとしてこれらの新規大会のプロモーションを考えています」と意義を説明した。

これで来年のアジアンツアーは25試合が開催され、過去最高の賞金額となる見通し。新規10試合の出場資格は同ツアーに限定されないとし、詳細は後日発表されるという。来年2月に行われる「サウジ・インターナショナル」はこの10試合に含まれない。この動きは先日報じられたノーマンがコミッショナーに就任するとされるゴルフのスーパーリーグ創設の動きとも関連しそうだ。ともにサウジ政府系投資ファンドの資金を背景にしており、ノーマンはアジアンツアーを足掛かりに、世界へ規模を拡大していくつもりなのだろうか。

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