【ボクシング】尾川堅一の世界戦の相手がアジンガ・フジレに決定「集中を切らさずに戦いたい」

尾川堅一(帝拳ジム提供)

ようやく出陣だ。ボクシングの帝拳ジムは30日、所属のIBF世界スーパーフェザー級3位の尾川堅一(33=帝拳)が、11月27日(日本時間同28日)に米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・フルシアターで同級2位のアジンガ・フジレ(南アフリカ)とIBF世界同級王座決定戦に臨むことを発表した。

当初は8月にUAE・ドバイで同級1位シャフカッツ・ラヒモフ(タジキスタン)と王座決定戦を行う予定だったが、相手の負傷により延期。その後は相手が変更となりフジレ陣営と交渉に入っていた。日本での開催を前提に進めていたものの、新型コロナウイルス禍による制約に相手陣営が難色を示したために、主催する英大手「マッチルーム」の協力を得る形で米国での試合となったという。同興行では世界ライト級4団体統一戦のテオフィモ・ロペス(米国)対ジョージ・カンボソス・ジュニア(豪州)も行われ、そのアンダーカードとなる。

尾川は所属ジムを通じて「8月の延期からいつでも行ける準備はしてきました。早く決まってくれればいいと思いながら頑張ってきましたが決定してうれしいです」とコメント。フレジの印象を「サウスポーが得意とする返しだったり、カウンターだったりがあるのでしっかり警戒していきたい。集中を切らさずに戦いたい。11月27日の試合では倒して勝つイメージを持って臨むつもりです」と意気込んでいる。

尾川は2017年12月に米ラスベガスで行われたIBF同級王座決定戦で判定勝ちも、その後に禁止薬物の検査で陽性が判明して無効試合となった。それ以降に紆余曲折をへてようやく巡ってきた大一番に全力を傾ける。

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