高岡の乗り合いタクシー 利用者3万人達成で式典

「高岡きずな号」の3万人目の利用者となった結城末好さん(前列中央)

 宮崎市高岡町を走る乗り合いタクシー「高岡きずな号」の利用者が3万人を達成した。26日には同町の地域交流施設「TAKAOKAつなぐ」で記念式典が開かれ、3万人目の利用者となった同町内山の結城末好さん(76)に花束などが贈られた。
 式典では、同タクシーを運営する高岡地区乗合タクシー運行協議会の前田律雄会長が「使ってもらうことで健全な運行ができている。課題もあるが、住民にうまく利用してもらえるよう努力したい」とあいさつ。週4、5回利用するという結城さんは「乗り合いタクシーがなければ今のように外出できなかった。値段も通常のタクシーより安く、家まで来てもらえ助かっている」と話していた。
 高岡きずな号の運行は2012年10月にスタート。70歳以上の高齢者らを対象に自宅と同町中心部のスーパーなどを結び、昨年度は4776人が利用した。利用3万人は8月13日に達成したが、コロナ禍で式典の実施は見送られていた。

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