茅ケ崎 神奈川モデル来月から 自宅療養見守り

茅ケ崎市役所

 新型コロナウイルスに感染した自宅療養者を地域の医師や看護師らが見守る「地域療養の神奈川モデル」について、茅ケ崎市は11月1日から、事業の運用を開始する。健康観察やオンライン診療などを行い、患者の容体急変に対応する。県内では藤沢市や平塚市などに続き10例目。

 自宅療養者のうち重症化リスクの高い患者や血中酸素飽和度が95%以下の患者が対象。市保健所が医師らによる観察が必要と判断した自宅療養者を選定。患者本人の了解を得た上で、茅ケ崎医師会か訪問看護ステーションに情報提供する。

 市保健所が患者の症状を踏まえ、医師会か訪問看護ステーションのどちらに健康観察を委託するのかを判断するのは、同市独自の仕組みという。

 情報提供を受けた医師や看護師は、1日1回以上、電話などで健康観察を行い、症状を確認。必要に応じてオンライン診療や薬剤の処方、往診などを実施。入院が必要と判断した患者については、市保健所が受診、入院を調整する。

 今月27日時点で市内の自宅療養者は2人だが、感染が急拡大していた8月下旬には500人以上に上った。市保健所は「『第6波』に備え、自宅療養者の重症化を防ぎ、安心して療養できる体制を構築する」としている。

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