SKE48・須田亜香里が三十路の告白 結婚は「考えますよ。親にちゃんと孫の顔を見せたくて」

ついに30歳の誕生日を迎えた須田亜香里(東スポWeb)

アイドルグループ「SKE48」の須田亜香里が10月31日に30歳の誕生日を迎えた。番組MC、バラエティー、コメンテーターなど多岐にわたって活躍する須田に現在の心境を直撃した「30歳記念インタビュー」後編ではアイドルとして、1人の女性として揺れ動く今の気持ちを告白。アイドル活動と恋愛、さらには結婚について素直な思いを明かした。

【SKE48・須田亜香里 三十路インタビュー・後編】

――30歳という節目は意識する

須田 意識してますし、30歳以降はどうやって生きていくのか不安もあります。「30代からより人生が楽しくなるよ」とまわりの人がたくさんアドバイスしてくれるんですけど、若いでは済まされなくなる。責任が増す年齢なんだろうなと思います。

――30歳になるからこそ挑戦してみたいことは

須田 11月22日に行うソロライブでギターの弾き語りをやります。半年くらい前にギターと縁があって始めました。これまで仕事でご縁がある事は頑張るけど、プライベートで新しい挑戦をすることには気力がなかった。そんな自分に「ちょっと私、大丈夫かな」と不安だったんですけど、ときめくものに出会えました。ギターって自分で音を出してメロディーを作れるのがすごいなと。ファンの方に応援で尽くされるばかりだったけど、たまには楽しい時間をお返ししたいと思っていた。本当は誕生日当日に(ソロライブを)するのが理想だったんですけど、会場が抑えられなかったんです。30歳になることがすごく不安だったので、当日にイベント入れてほしいとお願いしました。30歳当日を一人で迎えたくなかったので。

――誕生日を1人で過ごすことに複雑な思いがあった

須田 結婚してたかったなと思って。別にどうなりたいという目標があったわけじゃないけど、同級生とかはみんな結婚して家庭を持ってる。アイドルということでいろいろ縛られてるわけじゃないけど、自分自身でこうありたいなというものを追い求めているうちに、一人身だったというか。私はこれまで彼氏の一人も家族に紹介したことがない。そういう自分が不安というか、周りより遅れている感じがして…。もちろん同級生が経験してないことをたくさん経験させてもらっているけど、明らかに足りてない経験値、足りてない感情、恋愛感情とかがあるのが自分ではすごく負い目に感じていたので。もちろんアイドルを続けられていることは幸せです。アイドルでいるからこそ過ごせる人と過ごしたいなと思ったし、自分の誕生日、特別な日を喜んでくれる人と過ごしたいなと素直に思いました。甘えですね。だから当日はファンの方と過ごせるイベントあったらいいなと思ったんです。

――まだ親に彼氏を紹介したことがないというのは、恋愛禁止を守ってきたから

須田 うーん…。なんだろうな。禁止だから守ってきたわけじゃない。私は一度に2つのことができないというのもあって。アイドルだからという以前に、うーん…なんだろうな。アイドルだからというよりも、うーん…、アイドルだけど、それ以上にのめり込みたい人に出会わなかった、というのがあります。アイドルでもスキャンダルが出ちゃったりする子がいるとグループやその子に期待している人がいる分、叩かれちゃったり「アイドルなのに」と言われたりする。だけど、私からすると、リスクを負ってでも好きな人に出会えているのは、すごくステキなことじゃないかと思うんですよね。好きな人に出会えている人生をあの子は送れているんだとか、自分の願望に素直になれている人はいいなと思う。私はすごく臆病者なので。

――12年間ノースキャンダルできた

須田 この年までノースキャンダルできた自分は誇りではなく、好きな男の人に突っ走る力が私にはないのかなと不安になったりとか。こうあるべきだというものに私って縛られているんじゃないかという気がしますね。ファンのために恋愛しないというつもりは私はなくて、自分の人生で好きな人に会えたらいいなと思っているけど出会わなかったなと思いながらここまできました。最初のころはアイドルだから(恋愛禁止)と思っていたけど、ここ数年は好きな人にもしも出会ったら、そのとき考えようと思ったんですよね。恋愛してほしくないなと内心思っているファンの方もいるかもしれないけど、何より私が幸せでいてほしい、将来も私が笑顔で生きていてほしいと、心の健康を願ってくださる方がすごく多いんです。

――4月にSKE48を卒業した同い年の高柳明音さんは卒業インタビューで「恋愛禁止を守ることは難しいことではなかった」と12年間、ファンとの信頼関係を大事にしてきたことを語っていた

須田 私も読みました。ステキなインタビューでした。ちゅりさん(高柳)とは「将来恋愛できるのかな」という話をいつもしていましたけど、ちゅりさんの生き方はカッコいいし、尊敬しかない。ファンの方も絶対に幸せだったと思う。でも、私は信念が似ているようでちょっと違うんですよ。私は「恋愛禁止を守ってえらいね」と言われると、すごく違和感があるんですよね。ファンのために恋愛しないというつもりはないなと。ただ私ができなかったというだけ。

――だが、SKE48にいる間はそういうこと(男性との交際)はなかった

須田 はい、ないですね。

――恋愛禁止を守っているのでは

須田 守ってないです。結果論ですよね。別に積極的に遊びに行ってたわけでもないし、出会いを求めたわけでもない。ただ真面目に仕事をしてただけ。恋愛をするタイミングがなかっただけ。禁止を守らなきゃと縛られたつもりもないんです。

――それでもファンの人たちは真面目にアイドル活動をしていることを支持している

須田 頑固で(目標を達成することを)できると信じて頑張っている姿を好きでいてくれてるんだろうなと思っていますし、本当に感謝しています。

――30歳を迎える中で結婚のことは考える

須田 考えますよ。親にちゃんと孫の顔を見せたくて。アイドルでいる姿もすごく家族は楽しんでくれているし、テレビに私が映るたびに全部録画してくれて、応援してくれるのを見るとやってきてよかったなと思うけど、結婚に限らず仕事の今後のことも含めて、ちゃんと自分の足で立っているところは示したいなと思います。

――結婚するならどんな男性がいい

須田 私を扱える人。自由だし、わがままだし落ち込むことも多い。そんな私をめんどくさいと思わない人であれば大丈夫です。明るいイメージをもたれることも多いけど全然そんなことはないし。精神的にめんどくさいと思います。そんな私もほほえましく見てくれるような人。

――ルックス的には?

須田 (ルックスへの要望は)ないかもしれない。清潔感があれば。ちゃんとお風呂に入って、歯磨きして、清潔感があれば(見た目は)気にしないです。

© 株式会社東京スポーツ新聞社